酸性サイドや中性浴で羊毛・絹などのタンパク繊維やナイロンなどの
ポリアミド系繊維を染色できます。また皮革や紙の着色にも用いられます。
セルロ−ス系繊維には殆ど染着性がありません。金属原子と染料分子とが、
錯塩の形で結合しているタイプのものもあり、金属錯塩染料 通称、含金染
料と呼ばれます。
堅牢度はすぐれていますが、色相がややにぶいのが特長です。
また酸性染料と媒染染料の両方の性質を持つ染料に酸性媒染染料
(クロム染料)というものもあります。
主として羊毛の染色に用いますが、絹やナイロンにも使用されます。
酸性染料と同様に染色した後に、金属塩類による後処理でレ−キを生成
させる方法で染色する方法が一般的ですが、媒染染料と同様に媒染を先に
行って、後から染色する方法でも構いません。
一般名称
酸性染料:アシド カヤノ−ル スミノ−ル アミニ−ル エリオニ−ル等
金属錯塩染料:カヤカラン イルガラン ラナクロン ラニ−ル等
酸性媒染染料:クロ−ム サンクロミン等